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市井の小悪党、ご存知「髪結新三」。黙阿弥の生世話の名作を、久々に通し上演。通称「髪結新三」は『梅雨小袖丈』が本題。実際にあった「白子屋事件」を題材に幕末から明治にかけ人気を得た人情噺「白子屋政談」を基に黙阿弥が脚色したものです。 中村梅雀が髪結新三と大岡越前守の二役を演じます。また今回の前進座では、「白子屋奥の間」「佐賀町居酒屋」「町奉行所」を含む四幕九場に補綴した通し上演です。その中でも「佐賀町 居酒屋」の場面は、明治30年以来で、106年ぶりの復活上演。「白子屋奥の間」では、新三の家から開放されたお熊のその後の悲運、「佐賀町居酒屋」では落ち目になった老親分、弥太五郎源七の心の葛藤が描かれ、大詰めの町奉行所の場を一層おもしろくします。 見取り狂言ではわからなかった通しならではの劇的な顛末をお楽しみ下さい。 |