Secret Gallery について

 

 Secret Galleryでは、絵と言葉(詩)で綴るこころの風景が「PICTURE BOOKS」(絵本)として展示されています。それは、日本画家、赤沢嘉則が絵に込めた思いを形にしたものです。

 誰のこころにもある静かな思い、さみしさややすらぎ、孤独や温もりを感じていただければとおもっています。

 ほんのひととき、こころの奥に広がる風景と詩の調べを楽しんでいってください。

 

 

 

 

制作当時を振り返って

 

by yamamoto ko (サイト制作・管理)

1999年の冬のこと。

 ひとり、もくもくと作品を作っていた赤沢に、ホームページを作らないか、と声をかけたのが、そもそもの始まりでした。インターネットなら、まだ有名ではなかった彼の、少しは役に立つかもしれないと、そんなこと思っていました。

 でも当初、本人は乗り気ではありませんでした。「正直、コンピューターは‥‥」っていう感じ。インターネットもそんなに普及していなかったのです。こちらも、作品が並んだだけのページでは仕方ないかもと思っていました。

 「有名な作家は別。でも、あまり知られていないと、よほど絵に興味のある人か、その手のひとしかみないと思う」

 「だから、ふつうのひとが見たって、それなりに楽しめるというか、ああ、見て良かったな、みたいなことを思ってもらえる、そんなページがいいと思う。そんなページなら、やってみる価値があると思う」

 そんなふうに、考えた末に出した答えが、「絵本」でした。ただ絵を見せる、というだけではなくて、そこで作者の思いを伝えられたら思ったのです。それにこれなら、画家としての活動とは別ものになるということもありました。

 最初の作品『NIGHT SCAPE』は、本人が絵を選び、詩を添えて持ってきました。作品は、私たちが住んでいる京都や大阪近郊の夜景やエジプト旅行の思い出が中心。詩には、描いたときの本人の気持ちが強くあらわれていました。

 「絵本」といっても、『NIGHT SCAPE』には、ストーリーがありません。画家が絵を描くとき、はじめからストーリーを意識して描くことは稀。でも、イメージやテーマが似たものになることは良くあります。『NIGHT SCAPE』は、そんな共通のテーマが感じられる作品になっていると思います。

 二作目の『A Little Silence』は、「絵本」らしいストーリー性を出そうとした作品です。一作目よりも、作品のテーマに気を遣い作ってあります。作品は、蓮の花を主題にした連作を集めたもの。本人が蓮の花に込めた思いが幾ばくかでも伝わっていれば、と思っています。

 ところで、そうして出来た「絵本」は、本人が思っていたのとは少し違っているようです。一度、そんな風に言われたことがありました。その時、とても不思議な気がしたのを覚えています。結局、こうやってふたりで作った作品というのは、だれのものでもないのかもしれません。

 サイトの更新は、定期的には行っていません。今は、当人も画家としての活動も増えてきていますし、自身のサイトもできています。ですので、以前、頻繁に更新していた活動のお知らせなども削除しています。「絵本」の制作・発表は続けてゆくつもりです。ですが、次作の発表がいつになるかは、お約束できません。ただ、みなさんに楽しんで頂けるものを心がけたいと思っています。

 最後に、このサイトのテーマについて。実は、「これ」と決めたものが最初からあったわけではないのです。でも今は、何か共通してあるものがあるように感じています。ぼくの私的な感想として述べるとしたら、それは、誰のこころの中にもあるひとつの感情だと思うのです。何か、友達と別れた直後にふとよぎる、楽しさの余韻と寂しさが入り交じったような感じとか、あるいは、夜、独り、ふと月を見上げたときに感じるふわっとした気持ちのような、そんな気持ちが表されているのではないかと、そう思っています。

 

 

 

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