I Love Lucy

アイ・ラブ・ルーシー 1951-1957
Lucy-Desi Comedy Hour 1957-1960 )





ルシル・ボールの最高傑作と言えるテレビ番組です。まさにあぶらの乗り切ったルーシーが観れます。4人(ルーシー&デジ、ヴィヴィアン&ウイリアム)のコンビネーションも絶妙です。なんせ、言葉が分からなくても笑えるんですから!、まさに最高のコメディエンヌ、ルシル・ボールここにあり、という感じです。マルクス兄弟のハーポと共演する話もあるんです。最高視聴率はルーシーの子供が産まれる回で68.8%(!)、同じ日のアイゼンハワー大統領の就任式より高い視聴率だったそうです。この番組を始めたころ、ルシル・ボールは40才。ハリウッドでの女優としての地位も確立し、ともすればもう芸暦のピークを過ぎるこの頃、この時点から本格的なコメディエンヌになり、その新たな地位を築き上げたのは、ただ驚くばかりです。


ルーシー・ショーもいいですが、やはりこれが決定版ではないでしょうか。ご当地アメリカでは、彼女の代表作と言えば、即、このアイ・ラブ・ルーシーが挙げられます。

日本ではアイ・ラブ・ルーシーはNHKで放送していました。放送期間は1957−59年、ルーシーの吹き替えは瀬能礼子さんと、桜京美さん(高橋和枝さんではありません。この誤解は幾つかの書籍にも記述されてるので要注意)。かなり人気があったようですが、なんせわしも生まれてない頃なので、正確なことはわかりません。ただただ、NHKで再放送してくれることを望んで止まず、です。しかしなかなか難しいようです。現在日本で観れないのがただただ残念で仕方ありません。輸入DVDを購入することは可能ですが、日本語字幕が無く、リージョンコードが1(むーコレは問題、しかしパソコンだと観れるのでは?我が家では観れました)、という問題があります。


追記:2006年4月6日より、NHK−BSで、アイ・ラブ・ルーシーの放送が決定されました!(2006年1月)






さて、アイラブルーシーの続編とも言える、
ルーシー・デジ・コメディ・アワーは、年に3,4話ほど放送される特別番組のようなものだったようです(全13話)。

ちなみに日本ではルーシーショーUというタイトルでTBSで放送されたようです(この事がルーシーショーとアイラブ・ルーシーを混同させる結果となっていると推測されます)。

ルシルとデジは番組の終了とシンクロするように実生活でも離婚しています。



注:”アイ・ラブ・ルーシー”と”ルーシー・ショー”の合間である1960年頃、ルシル・ボールはブロードウエイの舞台で、彼女主演のミュージカル:ワイルド・キャットの公演を行ってます。いったい彼女は、いつ休んでいるのでしょう!?。なんせ女優業のほかに自社デジルー・プロの社長も兼任してるんですからね。まさにスーパーウーマンです。

 



I LOVE LUCY -- Characters
出演者紹介


毎回たくさんの人がゲスト出演する番組ですが、基本は下の4人で、誰一人として欠かせません。この4人のバランスこそが、アイ・ラブ・ルーシーを作り上げている、といっても過言ではありません。



ルーシー・リカード(ルシル・ボール)
・・・もちろん主役、ルーシー・リカードです。
彼女はニューヨークのバンドリーダー、リッキー・リカードの奥さんで、専業主婦です。が、本当はショー・ビジネス界に入りたくて、いつもうずうずしています。だんなであるリッキーがいろいろなショーの仕事を受ける時、自分も一緒に仕事をしたがるんですが、たいてい失敗します。そういう時の、あれやこれやの作戦がとんでもない発想なので笑わしてくれます。


ゴムのような顔の表情が魅力的で、マルクス兄弟のハーポ・マルクスにも通ずる動きが素晴らしいです。ルシル・ボールはマルクス兄弟とも映画で共演してますし、バスター・キートンも仕事仲間として顔見知りなので、当時のボードビル系のコメディアンから直接、影響を受け、かつ教わったりしてたんでしょう。




リッキー・リカード(デジ・アーネス)
・・・ルーシーの御主人です。
彼はバンドリーダーで、クラブ・バーバルーというラテン音楽のクラブを経営し、そこで出演もしています。
いつも妻のショー・ビジネスに入り込む為の作戦を見破り、粋な笑いいっぱいの方法でそれをやり込めます。
この辺のストーリー展開のうまさは、脚本のレベルの高さを証明していますが、彼の冷静な演技もルーシーのはちゃめちゃさと好対照で、いいバランスになってます。

あと、この人って、劇中で笑ってる時でも、たまにマジで笑ってるように見えるのが、それがすごく印象的ですね。ほんとうに可笑しいんだなぁ、って実感させてくれます。

但し、デジ・アーネスの実生活はかなりなプレイボーイの上、典型的なハリウッド型の派手な生活をしていたらしく、ルーシー(ルシル・ボール)も苦労したらしいです。そんな事実を知っていると、ちょっと複雑な気分にもなります。




エセル・マーツ(ビビアン・バンス)
・・・リカード夫婦の住んでるアパートの管理人の奥さん。

この人がいないとルーシーはほんとに困ります。毎回の陰謀に欠かせない相棒ですから。冷静、かつ天然ボケ。彼女の驚いた時の顔の表情がいい!、ほんと笑わせてくれます。
ルシル・ボールの欠かせない共演者であることは、次回作、ルーシー・ショーまで共演していることでもわかります。ルーシーの自伝の中でも、仕事上のパートナーとしての彼女との関係の重要性を語っています。




フレッド・マーツ(ウイリアム・フローレイ)
・・・エセルの御主人、つまりアパートの管理人であるフレッドです。

彼もボケ役ですが、いつも彼の皮肉混じりの一言で爆笑になります。残念ながら、わたしは英語がちゃんと分からないので、いつも悔しい思いをします。

ルーシーとエセルの関係が、リッキーとフレッドのそれと全く同じであります。番組はこの2組のばかし合いがキーになっています。

この役者、ウイリアム・フローレイさんはキャリアの古い方で、確か”スミス都に行く”か、”34番外の奇跡(オリジナル)”に出演していました。アイラブルーシー終了後の続編番組、ルーシー・ショーに1度だけゲスト出演もされています。

ルーシーの自伝によると、普段の生活でもほんとうの大ボケの人だったようです。

追記:フレッドことフローレイさんは10年ほどのホテル暮らしの後、そのホテル("The Knickerbocker Hotel")の前で心臓発作で倒れ、亡くなられたそうです。なんだか寂しい事実ですね。以上は、Little lucyさんからの情報でした。どうもありがとう。(2000年11月)