新しいホームページ (第2ステージ)




鳥の彫刻

ー日本の野鳥の飛翔姿ー

森岡 茂樹




まえおき

 第1ステージでは “野鳥の基本的な飛翔姿” に重点を置き、野鳥の飛翔に関する知識を蓄え、 野鳥の動的な形態美の表現方法や彫刻・彩色の技法などを考え、体得してきました。 第1ステージ の内容は整理され、小冊子 “日本の野鳥の飛翔姿―彫刻と飛翔の力学―” として出版しています。

 この第2ステージでは、得られるいろいろな情報を元に、“より複雑で高度な飛翔方法が用い られていると見られる野鳥の飛翔姿” を取り上げ、それらの飛翔の力学を考えながら、それらを 彫刻で表現してみたいと考えています。 例えば、短腕裂翼・長尾のキジの滑空、 暗夜でのフクロウ の消音飛行、 ドバトの小刻み羽ばたき着陸、 強風(吹雪)の中のカモメの飛行、 海面すれすれに 飛ぶウミスズメ(表面効果の利用)、 オオミズナギドリの荒れた海での離水、 チョウゲンボウの弱い風を利用したホバリング、 大きな獲物を運んでいるオジロワシの飛翔(作用する力・モーメントの バランス)、 大きな獲物をくわえて飛び立つアジサシ、 渡り途上のマガンの羽ばたき飛行、 ツバメの渡り、 キジの仲間ウズラの渡り、 ヒヨドリやムクドリの間歇羽ばたき飛行、 トウゾクカモメの 窃盗場面(究極の加速)、 空中でのキジの闘争(究極のジャンプ)、 華麗なタンチョウの舞(空中スピン)、等々。  また、それぞれの鳥の翼や羽の形や構造にも関係して 羽ばたき方が多種多様で、非定常・3次元性が重要な役割を演じる、小型の鳥の羽ばたき飛行やホバリングについても、新しい情報が得られ、また、新しい発想が生まれるならば、取り上げて行きたいと思っています。  作品1号を修正・改善した作品2号・・・・も随時制作して行く予定です。 

 第1ステージでも触れたように、野鳥の飛翔姿は、① それぞれの鳥の個性(体・翼・羽の大きさ・形・色)、② 飛翔の方法(離陸・空中での飛行・着陸の仕方)、③ 大気や地・水面の状態(生活圏の環境)によって異なり、それらは互いに関係していて、千差万別に多様であると考えられます。 最も自然 で美しいと感じられる“力学的に理想的な姿”を拠り所として、3つの条件の絡み合った興味ある例 を取り上げて行きたいと考えています。 そこに何か包括的な見解が開けて来ることを期待しつつ。

① 短腕裂翼・長尾のキジの滑空
② 暗夜でのフクロウの消音飛行
③ ドバトの小刻み羽ばたき着陸
④ 強風の中のシロカモメの飛行
⑤ 海面すれすれに飛ぶウミスズメ
⑥ オオミズナギドリの荒れた海での離水
⑦ チョウゲンボウの弱い風を利用したホバリング
⑧ 大きな獲物を運んでいるオジロワシの飛翔
⑨ 大きな獲物をくわえて飛び立つアジサシ
⑩ 渡り途上のマガンの羽ばたき飛行

⑪ ツバメの渡り
⑫ ウミウの移動
⑬ ウズラの渡り
⑭ ヒヨドリの間歇羽ばたき飛行
⑮ ムクドリの間歇羽ばたき飛行
⑯ スズメの間歇羽ばたき飛行
⑰ ユリカモメの軟着陸(空中/水面での一時停止)
⑱ アホウドリの軟着陸(減速羽ばたき飛行)
⑲ 高台の巣に向ってパラシュート降下飛行するコウノトリ
⑳ 平坦地で減速滑空軟着陸するハシボソガラス

㉑ 木々の枝を潜り抜けて樹上の巣に降り立つサシバ
㉒ 緊急離水するコガモ
㉓ 華麗なタンチョウの舞
㉔ ハシブトガラスの緊急加速羽ばたき飛行
㉕ 足のバネを利用して飛び立つアオサギ
㉖ 斜面を吹き上げる風に乗って帆翔するオオタカ
㉗ 緊急停止するフクロウ
㉘ ハヤブサの急降下 - スピードアップ
㉙ 深みにいる魚を捕獲後 水中から飛び立つミサゴ
㉚ 木々の間をすり抜けて飛行するサシバ

㉛ 翼を半たたみにして引き上げるムクドリの羽ばたき飛行
㉜ 水辺の樹上から池面に着水するオシドリ
㉝ オナガの降り立つ姿
㉞ 巣穴のある木の幹に着陸するアカゲラ
㉟ 水面を疾走するカイツブリ


補足

① 科学技術の知識を通して見える野鳥の飛翔姿
② 渡りでの省力・省エネルギー飛行
③ 間歇羽ばたき飛行、慣性を利用した飛行
④ すばやく羽ばたく短い翼の小型の鳥の飛行、
 準定常・2次元流れの仮定に基づく力のバランスからの発想の転換

⑤ 鳥の羽ばたき飛翔のメカニズム、
 小型から大型まで全ての鳥に適用できる羽ばたき飛翔の力学的説明

⑥ 鳥の飛行の方法と分類
⑦ 羽ばたかずに飛行する方法
⑧ 羽ばたいて飛行する方法-1、体重と釣合う揚力での飛行
⑨ 羽ばたいて飛行する方法-2、体重と異なる揚力での飛行
⑩ 鳥の飛行の分類表




第1ステージへ戻る
第3ステージへ進む
つくば観音台展示室
次へ