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お宝 其の1 助六のスヌーピー この人形は、マクドナルドのおまけである。当時マクドナルドでは、スヌーピーワールドツアー2を企画しており、ハッピーセットのおまけとして28ヶ国の衣装を身にまとったスヌーピー達が登場していた。このスヌーピーワールドツアー2というのがくせもので、おまけが不透明の袋に入っており、客側で種類を選ぶことができないのである。歌舞伎ファンである私は、日本代表である”助六スヌーピー”にしか興味がなかったのであるが、いくらハッピーセットを買えども”助六スヌーピー”が当たらず、その上、何故か同じ種類のものが頻繁に袋から姿を現わすのである。”ジャマイカスヌーピー”に至っては6回も私の前に姿を現し、6匹目の”ジャマイカスヌーピー”を見た時、脳天気なレゲエサウンドが私の頭にこだまし、イライラしたのを今でも覚えている。結局、昔マクドナルドでアルバイトをしていたという私の職場の方のコネを利用して、ようやく手に入れたのである。ズルをしてまで入手しただけに、感慨深い一品である。 |

お宝 其の2 のっぺらぼうの塩ビ人形 ある冬の日、骨董市で掘り出しモノを漁っていたときである。家具を扱っている店に置いてあった棚の上で、彼が微笑んでいたのである。妖怪好きの私は一目で彼の虜となり、値段の交渉をしようと店の主人に話かけたのであるが、主人は、あくまで飾りとして置いているだけで売るつもりは毛頭ないというのである。しかし、足のウラに薄く書かれていた”2500”という数字を指摘すると、そんなにほしいのなら2000円で売ってもいいと言いだしたのである。購入はしたが、商売とはこんなものか、と少し寂寥を感じて骨董市の会場を後にし、おもむろに袋を開けると、”まぁ、人生色々あるさ。”と彼が微笑んでいる気がした。 |

お宝 其の3 天保14年の江戸の地図 地図はいくら眺めていてもあきないモノである。特に、大好きな江戸時代の地図となると、本当に一日中見入ってしまうのである。もちろんこの地図は復刻版であり骨董価値はゼロであるが、印刷が明瞭であるため、眺めるにはこの上ないシロモノである。ある日、いつもの様にボーッと眺めていると”ハセ川平ゾウ”という文字が目に入ってきた(右図参照)。思わず私は”うおぉぉ”と叫んでしまった。鬼平である。あのクールでちょっとお茶目な火付盗賊改が、ここに住んでいたのである。地図上のこととはいえ、この発見は、私を鬼平の邸宅そのものを所有した気にさせたのである。この時代は時代劇の舞台となることが多いので、もっと有名人を探そうと、相変わらずボーッと眺めている私である。ちなみに、この鬼平の邸宅は、その後、”ご存じ遠山の金さん”でお馴染みの遠山左衛門尉景元が住まうこととなるのである。 |