発動編
その1

 

 帰宅後さっそく本を開いた。

 まず目を引いたのは、著者である中岡俊哉氏の前書きであった。


超能力研究家
中岡俊哉氏

 『超能力は、人間だれでもが潜在的にもっているものですから、根気よく、よいことに利用することを考えて、トレーニングしたなら、きっと開発できると思います。』

 よいことに利用することを考えて・・・。

 う〜ん。邪念を捨てなければ超能力の開発はできないというのか。私の前に、早くも壁が立ちはだかった。

 また、『この本が、少しでも役にたって、超能力の開発ができた人には、ぜひ会いたいですね。』

 おお〜!超能力人間エスパーとなった暁には、本当に会いたかったです!なぜ逝ってしまったんだ、中岡先生!あなたの志はこのうらふじが継いでみせます!


号泣するうらふじ

 落涙させつつ次のページを開いた。

 まず、超能力の基礎知識について説明があった。それによると、超能力には6つの力があるらしい。

 1.遠感知能力(テレパシー)
    遠くにいる人の考えがわかる

 2.遠感知能力(クレヤボヤンス)
    遠くのできごとが見える

 3.未来感知能力(プレコグニション)
    将来のことがわかる

 4.過去感知能力(ポストコグニション)
    人の過去のことがわかる

 5.念力能力(サイコキネシス)
    離れている物体を動かす

 6.心霊能力(ダイレクトボイス)
    死んだ人の霊能力をよみがえらせる

 開封せずに食玩のおまけを判別する能力“透視”は、どうやら2の遠感知能力(クレヤボヤンス)に含まれるらしい。さっそくこの能力を調べようとしたが、なぜか6の心霊能力(ダイレクトボイス)が気になった私は、まずこの能力を詳細に説明するページを開いた。

 すると・・・


 な、、中岡先生・・・。あなた魚の目だったのですか?それも心霊能力者から手術を受けなければならないほどの重症・・・。

 心霊能力(ダイレクトボイス)を使えば魚の目の治療もできるのかと感心しながら、本題の遠感知能力(クレヤボヤンス)のページを開いた。

  

 するとまた・・・

 こ・・・こえーーー!なんなんだテメーは!なんで白目を剥いてんだ!
 この顔もアイコンにしてやろうかなと考えつつ、さらに、話が全然前に進まないぞと思いつつ、私はエスパーへの道を急いだ。

                   つづく

 

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