杉浦コメント:中学1年生の英語は、内容自体は非常に簡単だと思います。そこで教師がすべきことは、教える内容、授業で行うことの意味を伝えることです。ただ内容を教え進めるだけでは不十分なのです。特に中学1年生のはじめに、これから行うことの意味を伝え続けることは、その後の授業の成否を大きく分けます。この授業はその意味の伝え方が非常に意識的にできています。ぜひ参考にしたい授業です。

本時の目的

他人が話す英語を注意して聞き取ることで、どんな言語であっても人の話を聞くことは重要なのだと、強く理解させる。

英語に対するニガテ意識を持っている生徒にも、実際にコミュニケーションを楽しむことによって、難しくないんだよ!と伝える。

英語においての数詞は、後々の英語学習のポイントとなる部分なので、ペアワークで対話しながら練習して、自然と話せるよう目指す。

本時の指導過程

 

(教室の扉を開ける)

教室を見渡してから、おもむろに教壇へ

   ↓

先生:Good morning everyone.

生徒:Good morning,Mr.Shibayama.

先生:How are you today?

生徒:I’m fine,thank you. And you?

先生:OK.Please sit down.

(元気良く、みんなのやる気を掻き立てるように明るく)

先生:「はい、みなさんおはようございます。今日もみんな元気がいいね〜。今日のみんなは、今日の天気のように「It’s sunny!」ってカンジだね。そろそろ、この始まりの英語のあいさつも、みんな覚えたみたいやね。」

(間)

先生:「以前の授業でも言ったと思うけど、先生はなんでこんなあいさつとか、教科書や問題集の例文を覚えるように勧めているか、わかるかな?」

<生徒の答えの予想>

生徒:「わからない」・「授業内容がわかるように」・「テストに出て重要だから」

(多分、何も答えてくれない)

先生:「正解は、基本的な文を記憶したり暗唱したりするのは、英語の文章の内容を理解する際の基礎になってくるんよ。すると、単語を置き換えるだけで、さまざまな文が作れるんだよ。

だからみんな、ちょっとずつでもいいから、一文まるごと覚えるような感覚で暗唱するのがいいよ!」

 →(豆知識的な導入部分で、やる気を起こさせる)

<導入>

(本時の内容に入りやすくするような雑談をする。また英語に対しての不必要な不安を取り除く意図も含めている。)

先生:「じゃあ、今日はちょっと先に話をしたいと思います。

みんなは、バードウォッチングってしたことある?バードウォッチングってのは、その名の通り、自然の豊かなところで、野鳥が飛んでいるのを観察することなんだよ。ものすごく癒されるんだな〜これが。先生も自然を感じるのが好きなので、よく行きます。すると、釣り糸が足に絡まっている鳥や、釣り針がくちばしに刺さっている鳥が意外と多いんよ。みんなは、こんな問題をどう感じるかな?」

生徒:「鳥がかわいそう」・「痛そう」・「魚釣りしてるおっちゃんのせい」

(間)

先生:「今日やるレッスンは、バードウォッチングから環境について考えよう、というレッスンです。面白そうでしょ?でも難しく考える必要はないよ。要するに、先生が言いたいことは、外国語だからといって特別にということなんだ。変に苦手な意識を持たないように、というのを今日からのみんなへの目標とします!

(暗に伝えたいことをほのめかすのではなく、敢えて伝えたいことを宣言してしまうのを、私の授業のひとつのスタイルだとかんがえている。)

先生:「じゃあ前回の授業の終わりに配った、単語プリントを机の上に出してね。みんなちゃんとやってきた〜?」(机間巡視をして、やってきていない生徒を探す。やってきていない生徒には、一単語ずつ辞書で調べるように当てる)

LESSON
C At a Nature Park 単語プリント

at

 

nature

 

Mr

 

group

 

ready

 

student

 

here

 

girl

 

boy

 

camera

 

map

 

Here you are.

 

see

 

any

 

bird

 

how

 

many

 

some

 

Just a minute.

 

Oh,dear.

 

plastic bag

 

look

 

beautiful

 

stop

 

pick

 

take

 

we

 

live

 

with

 

that’s

 

I see.

 

That’s right

 























l (みんなの気を引くために、手をたたいて注意を促す。そしてちいさなひとりつっこみで、授業の最初のうちに言いたいことを言ってしまっておく)

先生:みんな聞いて〜!先生毎週言ってるけど、各ユニットの単語の意味調べは絶対にやってきてね。みんなはこんな宿題やっても仕様がないと思うかもしれないけど、単語や熟語や慣用句がわからないと、読めないのは当然だからね。」

(間)

先生:「英語に限らず、どんな言語でも文章の基本となるのは単語だし、それに今やってる単語っていうのは、これからの英語の基礎になってくるから、必ず調べてきて授業に臨んでほしいんよ。わかったかな〜?」

生徒:「はーい」

↑(当たり前だけど気づきにくい、単語調べの意味をいうことで{しかも各プリント毎にしつこく言う!}、その重要性と、先生がやって来てほしいと思ってることを理解してもらう。)

先生:「そんじゃ単語の発音練習やりまーす。みんな、教科書閉じてね。教科書見ずに、先生の持ってきたフラッシュカード見るように!教科書見ながらだと、下向かないといけないから、のどの気道が狭くて声が出にくいでしょ?」

(間)

先生:「英語はある程度声を出さないと、それこそ発音練習にならないからね。ネイティブの人が話す英語と、多くの日本の英語の先生が話す英語は、カッコよさが全然違うやろ?恥ずかしがってちゃ、英語でコミュニケーションなんか出来っこないからね〜。」

↑(強調する。またフラッシュカードを使用することで、生徒に視覚的な刺激を与えることで、英単語を印象付ける効果を狙う。)

l       ↓(はっきりと、元気よく、生徒の見本となるように)

先生:「Please repeat after me. 繰り返してください。atはい」

生徒:「at

    :

    :

    (中省略)

    :

    :

先生:「That’s right. はい」

生徒:「That’s right.

先生:「みんな〜、発音がわからん単語とかなかった?アクセントが難しい単語があるね。特に36ページのnaturestudentと、38ページのbeautifulが少し難しいね。」

<板書>

nature(ネイチャー student(ステーデントゥ)

beautiful(ビューティフォル

先生:「アクセントがわかっていると、発音も自然ときれいになるからね。[アクセントを制するものは、英単語を制す]と、先生の大学時代の好きだった先生が言っていました。じゃあ今日のレッスンの本文に入っていきますよ。」

(間)

先生:「Please open your textbook to page thirty-six.

36ページを開けてください。

まず一回、36ページから38ページまで通しで読むよ。わからない単語や発音があれば、書き込みの無い、教科書のほうにペンなどでチェックを入れといてね。Please repeat after me. 私の後に続いて繰り返してください。」

(一文ずつ区切って読んでいく。その際机間巡視をしながら、生徒全員が読んでいるかを確認していく。)

先生:「オッケー?みんなちゃんと読めた〜?」

(分からなさそうにしていた生徒には、先生から問いかけて、わからないところをみんなの前でクローズアップする。)

先生:「よっしゃ〜。そんじゃ、各ページの会話はそれぞれ、岡先生とラトナ・ケンとエマ・ポールとクミと対話の形式になってるよね? みんなとなりの席の人とペアを作って、36ページから38ページまで読んでみよっか。さっき全員でよんだから、わからない部分とかは無いよな?もしあったらすぐに手を挙げてね。先生は教室中を歩いているから。じゃ始めよ。スタート!」

(間)・・・ペアワーク中

(終わってるペアがほとんどになったら↓)

先生:「ちゃんとなりきって読んだ?感情を込めて読むと、自然と発音がよくなってくるから、試してみて〜。棒読みしてたら先生怒るで〜。チャレンジ精神たっぷりな人は、身振りを加えるのもイイよ!ちなみに、身振りってのは、ジェスチャーとかボディーランゲージと言って、英語があまり話せない人でも、相手に意思を伝えられたりします。なんてステキ!

そろそろみんな読み終わったね?じゃあ、終わったペアは、パートナーと読むパートを交代して〜。はい、スタート!」

(↑話の途中にさりげなく言いたいことを練りこんでおく。英語圏において、感情を込めて話すことと、身振りを多用することは、未完成な英語話者でも十分話を聞いてもらえる、ということを理解させ、生徒に自身を与える。)

先生:「オッケー?読めたペアから、36ページ開けて黙読しといて。」

(間)

先生:「そんじゃそろそろ和訳していきまーす。見開きの左ページに本文写したノートの、右ページの対応する行に和訳をかいていってね。」

      (教科書の本文写しと意味調べを、生徒に宿題として毎回出しているので、本文は重要な表現や日本語訳を勉強する時間に充てている)

(中省略)

先生:「3行目のsix studentsってところに注目して。英語では、数えられる名詞が二つ以上の場合には、このように表すんよ!これを複数形といいます。」

<板書>

{数詞+名詞s

例・・・I have two books in my bag.

 

先生:「じゃあ、数えられる名詞がひとつだけの場合、どうなると思う?ちょっとあててみよか。それじゃ、○君、答えてくれるかな?」

 

○君:「わからない」・「a(one) book」・「a(one) books」など

 

先生:「なるほどね。正解は、a(one) bookです。英語はイメージを頭の中に思い浮かべながら考えることが大切なんだよ!6行目には、a camera and a mapとあるように、名詞に付いてたsは取れます。これが単数形です。わかったかな?」

 

(間)

 

先生:「じゃあ次は37ページのポイントの所を見て!誰かに数について尋ねるときの聞き方が次の文です。ノートの空きスペースにメモってね。」

 

 

<板書>

How many 可算名詞s  〜 

Do you have three pencils?

先生:「これは、上が{どれくらい〜してる?}って聞きたいときの尋ね方で、下が{あなたはいくつの〜を・・・ですか?}って聞きたいときの尋ね方です。

わかるかな?」

(間)

先生:「じゃあ、{あなたは何台車を持っていますか?}やったらどんな文になるかな〜?考えてみよか。

l        (生徒に考える時間を与えて、創造することを大切にする。生徒自身が考える時間が一番大事!)

生徒:「Do you have how many car?」「How many cars do you have?」など

先生:「ちょっと難しいかな?わからないときは、もう一回板書と自分の作った文をにらめっこして比較してみて。この比較してるときに、ひらめきが多いんだよ。」

(間)

先生:「おっと、もうこんな時間!じゃあ、この最後の問題だけ、次回までの宿題にするね。友達に答え聞いたりしないで、それぞれ自分で考えてね。自分で考え方が分かるときが、最も自分のためになるし、一番理解できるからね。

それと・・・

<今日のまとめ>先生の言いたいこと

先生:

「今日からみんなには、英語の数字表現を耳にしたり、アルファベットの数字を見た際には、注目してほしいと思います。日頃から意識していれば、意外と日常生活中に意外ところがっているよね?リスニングでも、数詞の周辺には、今日勉強したような表現がよく使われてるから。要するに、英語は要点を押さえれば、意外と難しくないよ、っていうことなん。間違いを恐れずにチャレンジすることが、英語が上達する秘訣だということを覚えておいてね。ということで、今日はこれで終わりです。

See you next time, everyone.

(教室を出る) 以上*