京都教育大学市民合唱団 音楽監督紹介

喜多村 彪

京都教育大学名誉教授。東京藝術大学声楽科卒。同専攻科オペラ専攻修了。在学中、柴田睦陸、ゲルハルト・ヒュッシュ、ロドルフォ・リッチの各氏に師事する。卒業後、内本実氏よりイタリア・ベルカント唱法を、また古沢淑子氏の下でフランス歌曲の研鑚を積む。そしてパリ音楽院名誉教授アンリエット・ピュイグ・ロジェ氏の来日と同時にその門を叩き教えを乞う。1981年大阪にて同氏の伴奏によるリサイタルを行う。

1983年文部省在外研究員としてヨーロッパに派遣され、フランスにてカミーユ・モラーヌ、イタリアにてピエール・M・フェッラーロ両氏に師事する。1984年パリにてリサイタル。また東京、大阪、京都、神戸など日本各地でフランス歌曲を中心にリサイタル。その他オラトリオ、カンタータ、ミサ曲などのテノールソロ多数。

声楽家としての演奏活動のほか、ユニークな仕事として、教育大学という本来演奏家を育てることを主たる目的とはしていなかった場に、学生たちがオペラを舞台で上演するという活動を持ち込んだことが挙げられる。これは大学講堂を舞台に、主としてモーツァルトのオペラ全曲を取り上げるもので、長年その指導に当たった。この土壌の中から多くの声楽家が育っている。

一方、40年以上に亙りライフワークとしてつづけている合唱指揮のなかで特筆すべきは1970年代の京都コーロ・ポリフォニコの活動である。これはルネサンス期のポリフォニーをレパートリーとする合唱団で、NHKのFM放送や二度にわたる東京公演などをおこなった。これらの実績を踏まえて発足した京都教育大学市民合唱団はその活動の集大成と位置付けられる。