甘エビ
赤エビとも呼ばれ体全体が鮮やかな赤色で我が国では生食されることが多いが、欧米では一般的に塩茹でにして食べる。
標準和名はホッコクアカエビだが、甘エビの方が一般的になりつつある。甘エビと言われるように、非常に甘みの強いエビで他のエビとは違った独特の食感がある。
生息域は大陸棚の海底、水深200〜400m位の深海で、ほとんどトロールで漁獲されている。我が国では北陸から北海道にかけての日本海、オホーツク海での生産が多い。輸入物も多く出回っておりグリーランド、デンマーク、などの北欧産の物が多いが、近年カナダの東の大陸棚の漁場のモノが大量に漁獲されるようになり、カナダ産の輸入量も増加している。スーパー等の店頭で売られている物のほとんどが漁獲後、船上で凍結された(船凍品)輸入物である。
甘エビはエビの仲間では最も水温の低いところで生活しているため成長が非常に遅く2Lサイズ(50〜70/Kg)サイズに成長すくまでに5〜7年もかかる。成長が遅いため乱獲による資源の減少傾向がみられはじめている。また、本種は雄性先熟の雌雄同体で、3〜5歳で雄として機能し、その後性転換して、満6歳の春にはじめて産卵を行う。抱卵期間は約1年で隔年産卵を行う。
頭に生殖腺があり、成熟してくると頭が黒くなってくる。これを内子と呼んでいる。その後、その卵は腹に抱えられるようになり外子と呼ばれ緑色で珍味とされている。内子の時は頭の部分が黒く見えるため敬遠する地域もある。甘エビは雌雄大小混ざって生息しており(混成と呼ぶ)捕獲したときにサイズごとに選別機を使って分けている。このため特定のサイズのみを生産することは出来ず、自然アソートにより大小さまざまなサイズが同時に生産される。
鮮度は殻に光沢が有り身に透明感があるモノが良い。とろけるような舌触りと独特の甘みが、応えられない人も多いのではないだろか。
ボタンエビも近縁種である。
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